第9章 薬理学の基礎 正誤問題1

 以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

薬力学とは、薬が体内をどのように動いて標的組織に到達するかを研究する学問分野である。


薬力学とは、薬が体内でどのように作用し効果を現すかを研究する学問分野である。

問題2 

高血圧の薬物治療には以下のものがある。
①アスピリン:末梢血管の拡張を促す。
②アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)、ACE阻害薬:レニンアンジオテンシン系(RAS)の作用を減少させて細動脈の拡張を促す。
③利尿薬:血流量を減らすように腎臓に作用する。④β遮断薬:心拍数と心収縮力を減少させる。


①は、アスピリンでなくCaチャネル遮断薬の誤り

問題3

クローン病は、主に胃などの消化管に炎症を起こす。


クローン病は、主に回腸(小腸)や大腸他などの消化管に炎症を起こす。

問題4 

コレステロール胆石の薬物療法には、胆汁のコレステロール成分を減らし、結石を溶解させるウルソデオキシコール酸などがある。

問題5 

副腎皮質ホルモンの作用は、性分化の発現に特化している。


副腎皮質ホルモンの作用は、糖代謝のコントロール、水電解質バランスの調節、性分化の発現、およびストレスへの対応など幅広い。

問題6 

オキシトシンは子宮収縮作用がある。

問題7 

原虫は国際伝染病の原因となりうる多細胞動物である。蚊によって媒介されるマラリア (マラリア原虫による感染症)はもっとも深刻な疾患のひとつである。


原虫は国際伝染病の原因となりうる単細胞動物である。

問題8

痛風は関節の疾患であり、尿酸結晶が関節内に沈着し、通常母趾(足の第1指)に激しい関節痛をおこす。コルヒチンは痛風の症状を効果的に和らげる特徴的な薬であるが、痛風発作予防薬としては通常用いない。


コルヒチンは痛風の症状を効果的に和らげる特徴的な薬であり、痛風発作予防薬として発作の前兆期に服用したりもする。

問題9 

双極性障害(躁うつ病)は精神療法と薬物療法で治療される。リチウム処方時には血中薬物濃度のモニタリングによる投与量調節が必要である。躁状態ではリチウムとともにオランザピンなどが併用される。

問題10 

慢性閉塞性肺疾患の薬物療法は気管支拡張薬(抗コリン薬・β2刺激薬・テオフィリン薬)が中心で、効果や副作用の面から吸入薬が推奨されている。

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