第8章 臨床検査の基礎 正誤問題8

 以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

一般に臨床検査では、感度が最大となり、検査で陽性の人を見落とすことがないようにする。


一般に臨床検査では、陽性の人を少々見落とすことになっても、特異度が最大となり、検査で陽性の人が真陽性になる割合が高くなるように設計されている。

問題2 

尿糖、尿蛋白が陽性の場合には、ビリルビンが測定される。ビリルビンが尿中に出現しているビリルビン尿は、腎臓病のリスクを示している。


ビリルビンでなくアルブミンの誤り

問題3

肝臓において、ニコチンはアセトアルデヒドとなる。アセトアルデヒドの半減期は16〜18時間であり、血清、尿、唾液から検出ができる。


アセトアルデヒドでなくコチニンの誤り

問題4 

B型肝炎では、成人感染者の0.5〜2%に慢性化が認められている。母子感染や小児期の感染では、25〜90%に慢性化が認められている。

問題5 

肝臓系酵素およびHDL高値の検体については、トランスフェリン(CDT)やヘモグロビン関連アルデヒド(HAA)が測定される。HAAは慢性的なアルコール過剰摂取とよく相関している。CDTは習慣的飲酒でも最近のアルコール摂取でも上昇する。


CDTとHAAが逆

問題6 

女性は男性よりも平均的にHDLが高い。

問題7 

ベンゾイルエクゴニンはコカインの代謝物であり、酵素免疫法(EIA)により検出される。

問題8

全血検査の検査報告には白血球分画についても記載されていることがある。分画には、形態、白血球成分の割合と絶対数、もし確認された場合には異常細胞についても記載される。

問題9 

癌胎児性抗原(CEA)は胃腸、肺、乳房などの多くの固形癌の場合に産生が低下する。


~産生が増加する。

問題10 

ヘム鉄は肝臓でビリルビンとなり尿として排泄されるが、尿道の炎症などの場合には検査値が上昇する。


ヘム鉄は肝臓でビリルビンとなり胆汁中へ排泄されるが、胆道系の閉塞などの場合には検査値が上昇する。

(参考)

タイトルとURLをコピーしました