生命保険基礎問題4

問題16 以下の問いに答えてください。(商品開発プロセス:確認の範囲)

新商品発売時には、必要に応じて既存商品の健全性に及ぼす影響も確認する必要がある。
その際には、どのような影響を検証すればよいか、説明してください。

1. 新商品が既存商品より優れている場合、既存商品から新商品への乗り換え、既存商品の販売量低下が考えれるので、新商品販売の効果と既存商品の契約者現象をとの差し引きで確認する必要がある。
2. 新商品が追加の保険契約を期待して低廉な価格で販売された商品(ドアノック商品)の場合、追加の保険商品の販売計画、収益性を含めて総合的な収益性の検証やリスク管理を行う必要がある。

問題17 以下の問いに答えてください。(商品開発プロセス:事後モニタリング)

販売後のモニタリングでは、比較的早期に観測できるものと長期間にわたって継続的にモニタリングすべきものがある。

このうち、比較的早期に観測できるものは何か、答えてください。

1. 顧客ニーズへの適合度
販売計画通りに売れているか

2. 販売構成
商品の販売プランや性別や年齢等によって健全性や収益性が異なる場合、販売プラン・年齢等の分布の観測によって、商品レベルで期待していたものからの乖離を検証できる。

以下の事例で考えられる原因と改善アクション、その副作用を答えてください。

(1)販売量が当初計画より少ない。
(2)給付発生動向が当初見通しよりも多い。

(1)
考えられる原因:最新の競合環境の中で優位に立てていない
改善アクション:他社商品等と比べて劣っている要素(給付内容や価格)の見直し
副作用:給付内容の拡大や保険料率の引き下げによる、収益性・健全性の低下

(2)
考えられる原因:価格設定時の保険給付見通しが楽観的であったか、増加トレンドを十分に想定できていなかった
改善アクション:保険料率の見直し、危険選択基準の見直し
副作用:競合環境における競争力の低下を通じた販売量の減少

問題18 以下の問いに答えてください。(マーケティング)

STPパラダイムとは何か、説明してください。

顧客層を年齢層など合理的な属性によってセグメントし(Segmentation)、その中で、規模・成長性等に応じ魅力的なセグメントを特定する(Targeting)。特定したセグメントに自社や自社製品の位置づけを顧客から好意的にとらえてもらう取組(Positioning)を含めた一連のプロセスをいう。

マーケティング・ミックスの4Pを答えてください。

Pruduct(商品・サービス)
Price(価格)
Place(販売場所、チャネル・販売経路)
Promotion(広告宣伝、販売促進)

問題19 以下の問いに答えてください。。(危険選択)

環境査定とは何か、説明してください。

収入や資産状況による保障の充足性や継続的な保険料支払能力の確認、契約当事者としての責任能力の確認。(例えば、高齢者が契約する場合はほかの身内が同伴することが望ましい、また未成年者の場合は親権者の同意が必要)
モラルリスクの検知。(保険取引によって利益を得ようとする行動、反社会勢力、資金洗浄)

問題20 以下の問いに答えてください。(収支分析)

モデル・ポイントとは何か、説明してください。

会社全体の収益検証をする際に、計算効率の上昇を目的として、各契約を一定の要件のもと群団化し、群団を代表する契約を選定する方法が取られることがある。この代表契約のことをモデル・ポイントという。

ヴァリエーションとは何か、説明してください。

モデル・ポイントが群団をいかに良く代表しているかを評価することをいう。

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