以下の文章の正誤を判定してください。
問題1
食道裂孔ヘルニアは、傍食道型が一般的で滑脱型や混合型は稀である。
誤
滑脱型が多い。
問題2
食道裂孔ヘルニアは、滑脱型や混合型においては、胃食道接合部(噴門部)は横隔膜の位置より上になる。
正
問題3
胃・十二指腸潰瘍はアスピリンと非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が原因となっていることが多い。治療には胃酸分泌を抑える目的でプロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーなどを用いる。
正
問題4
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は 胃・十二指腸潰瘍 の原因になりうる。もし、ピロリ菌が原因の場合、制酸剤で治癒されないので抗生物質が必要である。
正
問題5
ピロリ菌は顕微鏡検査で発見できないので、細菌によるウレアーゼの産生を検出する検査(CLO テスト)あるいは呼気中の13C-二酸化炭素を検知するテスト(尿素呼気試験)により発見する。
誤
顕微鏡検査で直接発見できる。上記の方法で間接的に可能。
問題6
膵炎は、急性と慢性がある。診断は、血清アミラーゼとリパーゼの減少と画像所見からなされる。
誤
血清アミラーゼとリパーゼの上昇
問題7
膵臓の内分泌腫瘍として多いものは以下の通りである。
① ガストリノーマ(ゾリンジャー・エリソン症候群)は難治性の胃十二指腸潰瘍の原因となる
② インスリノーマは急な血糖の上昇(高血糖)の原因となる
③ 血管作動性腸管ペプチド産生腫瘍(VIP 産生腫瘍)は水様下痢の原因となる
誤
インスリノーマは急な血糖の低下(低血糖)の原因となる
問題8
クローン病は潰瘍性大腸炎と区別する必要がある。
主な違いは以下の通りである。
①クローン病は常に直腸病変をともない、連続性に冒されるが、 潰瘍性大腸炎は非連続性に冒される。
② クローン病は粘膜の全層が冒され、したがって狭窄、瘻孔、そして膿瘍を合併することがあるが、潰瘍性大腸炎は粘膜に限られ、合併症は引き起こさない。
③クローン病は肉芽腫(巨細胞の集合)をしめすが、潰瘍性大腸炎ではおこらない。
誤
①の説明が逆
問題9
クローン病(クローン結腸炎)と潰瘍性大腸炎においては、結腸癌のリスクが増える。このリスクは病気の広がりと関係がない。
誤
病気の広がりに左右される。
問題10
抗TNF – α 抗体薬は新しい薬剤で、難治性のクローン病や潰瘍性大腸炎に対して、経静脈的に投与さ
れる。
正