第2章 肝臓・胆道の疾患 正誤問題6

以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

C型肝炎の現在の治療は、「インターフェロンフリー」治療が主流である。
これまでさまざまの合併症でインターフェロンが使えなかった患者でも安全に治療ができるようになっている。

問題2 

自己免疫性肝炎(AIH)の診断基準として、肝細胞の炎症と壊死、高ガンマグロブリン血症、肝臓関連の自己抗体があげられる。確立された治療法がない難病であり、予後は悪い。


適切な投薬治療を行い、血清トランスアミナーゼやIgGを正常に保てば予後は良好。

問題3

中毒性肝炎は、アルコールの過剰摂取によって起こる肝障害と定義されている。


中毒性肝炎は、多数の薬剤や化学物質の吸入、摂取、または非経口的な投与によって起こる肝障害と定義されている。

問題4 

遺伝性ヘモクロマトーシス(HH)は、鉄分の腸内吸収が増加し、主に肝臓に蓄積されることで起こる。肝臓において蓄積された鉄分は、トランスフェリンやヘモジデリンの形で肝細胞に貯蔵される。この蓄積は肝臓に対して毒性がある。



トランスフェリンではなくフェリチンの誤り(トランスフェリンは鉄分の運び屋)

問題5 

遺伝性ヘモクロマトーシス(HH)の診断には、血清フェリチン値、トランスフェリン飽和率、HFE 遺伝子に関する遺伝子検査、肝生検が有効である。

問題6 

肝細胞腺腫は、幅広い年齢にみられる腫瘍である。出血、破裂、悪性化の
リスクがあるため、肝細胞腺腫に対して薦められる治療法は、外科的切除である。


基本的に出産適齢期の女性にみられる希少な腫瘍である。

問題7 

ウイルス性肝炎は、経口感限局性結節性過形成(FNH)は、肝臓の良性腫瘍の中で最も頻度が高い。


二番目に頻度が高い。 (一番は血管腫)

問題8

血管腫は多くの場合、小さく、無症候性である。まれに、血管腫が大きくなり、隣接する組織を圧迫し、偏移させることがある。長径4cm 以上の血管腫は、巨大または海綿状血管腫と呼ばれる。

問題9 

最も頻度の高い肝嚢胞は、単純嚢胞である。単純嚢胞の大多数が治療を必要としない。

問題10 

門脈血栓症は、肝臓の門脈に影響を及ぼす静脈血栓症の一形態であり、非肝硬変性門脈圧進症の原因として最も頻度が高い。

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