第2章 肝臓・胆道の疾患 正誤問題2

以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

ALTとASTは、α-ケト酸からアミノ酸への可逆変換を触媒する。

問題2 

肝細胞損傷の程度とアミノトランスフェラーゼの上昇度合の相関関係は強い。


相関関係は弱い。

問題3

乳酸脱水素酵素(LDH)の減少によって、標本の溶血有無を決定する。


乳酸脱水素酵素(LDH)の上昇に~。

問題4 

ガンマグルタミルトランスペプチターゼ(GGT, γGTP)は、アミノ酸の細胞膜を通じた移動に関与する酵素である。

問題5 

GGT(γGTP)は、骨にはみられないので、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)上昇の原因が肝臓であることを特定するのに役立つ。


アルカリホスファターゼ(ALP)上昇の原因が肝臓であることを特定するのに役立つ。

問題6 

GGT(γGTP)は、肝胆道系疾患を非常に敏感に示し、特異的である。


特異的ではなく、腎不全や心筋梗塞、糖尿病等の疾患でも上昇する。

問題7 

薬剤によってGGT(γGTP)の異常値が誘引されることがある。これには、フェニトイン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、ワルファリン、HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン類)等がある

問題8

アルコールを一時に大量摂取すると GGT(γGTP)は顕著に上昇する。


長期間に渡るアルコール過剰摂取についてはみられるが、一時に大量摂取した場合にはみられない。

問題9 

ビリルビンは、赤血球におけるヘモグロビンの分解から生成される主要な胆汁色素である。分解されたヘモグロビンは、肝臓まで運ばれ、胆汁に排泄される。

問題10 

胆汁塩が総胆管を経由して腸に至ると、細菌の作用により、ビリルビンはウロビリノーゲンと呼ばれる化合物を作る。大部分が糞便によって排出されるが、少量は尿によって排出される。ウロビリノーゲンは糞便に暗い色を与える。

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