第1章 消化器 正誤問題4

 以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

過敏性腸症候群(IBS)は消化管の運動機能の障害が、収縮と痛みの原因になっていると考えられている。この疾患は、炎症、閉塞の原因にはならない。
治療薬には、下痢型には近年H2受容体拮抗薬が開発され第一選択薬の一つとして用いられる。


セロトニン(5-HT3)受容体拮抗薬

問題2 

ポリープには広がっているもの(無茎性)や茎をもつもの(有茎性)がある。

問題3

ポリープは管状腺腫であるほど、悪性度は高くなる。

絨毛腺腫であるほど、悪性度は高くなる。

問題4 

憩室は大腸にある嚢状の突起である。憩室は通常は右側の結腸におこるが、大腸のどの部位でもおこる。憩室症の症状は、下部消化管出血あるいは憩室炎のどちらかである。


左側の結腸におこる

問題5 

下部消化管出血の出血は自然に止まり、手術が必要になることはない。


たいてい自然に止まるが、時に手術や血管造影による動脈塞栓術が必要となる。

問題6 

憩室炎の治療は、腸管の安静(経口摂取の停止)と抗生物質である。

問題7 

消化管出血の患者は大抵、無症状である。便潜血検査を経て、通常の血算(CBC)による鉄欠乏性貧血の発見により、少量の消化管出血の評価はなされる。

問題8

痔核(直腸静脈の拡張)でも鉄欠乏性貧血になるので、消化管出血と区別するため、詳しい検査が必要になる。


痔核は、便潜血検査で陽性をしめすことがあるが、鉄欠乏性貧血の原因にはなることは、ほとんどない。

問題9 

一般的に行われる肥満手術として 十二指腸変更を伴う胆膵路転換手術と伴わない胆膵路転換手術がある。あまり普及していない、三つの手技として、胃バイパス術(Roux-en Y バイパス)、垂直帯胃形成術、そして調節可能胃バンド術がある。


胃バイパス術(Roux-en Y バイパス)、垂直帯胃形成術、調節可能胃バンド術が普及している。

問題10 

肥満手術後はビタミンとミネラルの欠乏症になる。

問題

ポリポーシス(多発性のポリープ)には下記のものがある。
① 家族性ポリポーシス
② ガードナー症候群
③ 遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC あるいはリンチ症候群)
④ 若年性ポリポーシス
⑤ ポイツ・ジェガース症候群

(1)これらのうち、非癌性ポリープを選んでください。
(2)これらのうち、他の消化管においてポリープを発症し、そして消化管以外にも症状があらわれるものを選んでください。

(1)4と5
(2)2と5

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