第4章 がん 正誤問題4

 以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

悪性度の低いがんの構造は母地組織の正常細胞と似ている。

問題2 

隆起性皮膚線維肉腫は、初期に遠隔転移する悪性度の高いがんである。


隆起性皮膚線維肉腫は、局所的に非常に高い浸潤性をもち、周辺組織を破壊するが、遠隔転移はまず認めない。

問題3

卵巣嚢胞腺腫は、時として被膜が被れて腹腔内に細胞が播かれることがある。

問題4 

過誤腫は一種の組織奇形の一つである。ポイツ・イェガーズ症候群の消化管ポリープはほとんどが過誤腫である。これらは腫瘍ではなく、理論上は悪性化の可能性はない。

問題5 

異形性は細胞の形態学的異常を示すが、理論上がんになることはない。


異形成は前癌病変である。

問題6 

5年間再発なく生存していることは治癒と同義と考えられている傾向がある。


医学的には正しいが、査定の際は注意が必要。

問題7 

近年は、医療技術の発達により、放射線治療のみで根治できるがんも多い。


放射線治療のみで根治できるがんはほとんどない。

問題8

悪性腫瘍は、正常組織との結合性が強い。


悪性腫瘍は、正常組織との結合性に欠けるために細胞が剥がれやすい。

問題9 

妊娠性絨毛癌は非常に浸潤性が高いので化学療法が奏功する。

問題10 

放射線治療は急性の副作用をおこすが、生命を脅かすことはほとんどない。

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