問題
アセットシェアの代表的な活用目的を4つ答えよ。(2018年度大問1(1))
【保険料率の計算】
将来の利益目標(例えば、毎年保険金額の一定割合のネット・アセット・シェアを確保する。あるいは、一定年数後にその時点での解約返戻金の一定倍率のアセットシェアを確保する等)を定めて保険料率を算出する。
【責任準備金の充分性の確認】
保険会社の負債としての責任準備金が、保険金支払能力を維持しうるかどうか、アセットシェアの手法を利用した将来収支分析を行って判断する。
【配当率決定と財源確認】
配当を分配するにあたり、各契約群団での分配可能額の算定や各契約群団で公正衡平な取扱いとなっているか否かの検証に活用する。
【会社組織変更における社員持分資産の確定】
保険相互会社についての、株式会社化、清算等の会社組織変更にあたっては、社員毎の持分資産の算定が必要となるが、この場合にアセットシェアが活用される。
(補足)
上記の他、「解約返戻金の水準検証」、「商品販売政策の立案」、「営業職員給与規定の検証」にも用いられる。