第9章 薬理学の基礎 正誤問題11

 以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

胃潰瘍は、環境が治癒の方向に導かれれば自然に治ることから、上記の目的に用いる薬は、H2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬などの胃酸分泌抑制薬、粘膜保護薬、制酸薬である。

問題2 

胆汁にはコレステロール、胆汁酸、ビリルビンが含まれている。

問題3

2型糖尿病の経口治療薬であるSGLT2阻害薬は、腎臓でのブドウ糖の再吸収をおさえ、ブドウ糖を尿中へ排出させることで血糖値を下げる。非常に強力なので服用の際は低血糖症に注意する。


SGLT2阻害薬は、単独ではやや弱いので、他の糖尿病治療薬と併用することも多い。

問題4 

プロラクチンは、女性で排卵を促進し、男性では アンドロゲン生成を促進する。


黄体形成ホルモン(LH)は、~。

問題5 

抗生物質は、流行性感冒やインフルエンザのようなウイルス性の疾患には効果がない。

問題6 

抗リウマチ薬が中心的な関節リウマチ治療薬と位置づけられており、 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とステロイドは補助的治療薬とされている。

問題7 

酩酊、ストレス、疲労などによって生じる軽い頭痛は、市販薬で治まってしまうことが多い。日本でよく使われる市販薬の一つであるアスピリン(アセチルサリチル酸)は、痛みを和らげる物質の1つであるプロスタグランジンの合成を促進し、炎症に伴う痛みをやわらげる。主な副作用としては、胃壁が荒れたり、潰瘍が生じたりする。子供には、ライ症候群の恐れがあるのでアスピリン類は禁忌。


アスピリンは、痛みを引き起こす原因物質の1つであるプロスタグランジンの合成を抑え~。

問題8

酩酊、ストレス、疲労などによって生じる軽い頭痛は、市販薬で治まってしまうことが多い。日本でよく使われる市販薬の一つであるエテンザミドは、脳の、痛みを感じる中枢(痛覚中枢)にはたらきかけて痛みを鎮める。一般的にはエテンザミドに、カフェインとエテンザミドを加えた「ACE 処方」とよばれる組合せで用いられている。


エテンザミドでなくアセトアミノフェンの誤り

問題9 

日本で主に使われている睡眠薬は次の通りである。
・ベンゾジアゼピン系(近似類薬も含む) : てんかん発作、筋肉の痙攣、パニック症候群、麻酔前投薬、アルコール中毒からの離脱療法にも用いられている。
・メラトニン受容体作動薬
・オキシレン受容体拮抗薬

問題10 

慢性閉塞性肺疾患の患者には禁煙指導を行ったうえで、重症度に応じて段階的に治療する。インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種は副反応が懸念されるため禁忌。


増悪をさけるためには、上記ワクチンの接種が勧められる。

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