問題
(1)生命保険商品の開発・改定における「事後モニタリングと改善アクション」の目的について簡潔に説明せよ。
(2)事後モニタリングを行うことで販売後の比較的早期に観測できるもの、長期間にわたり継続物足りん具すべきものをそれぞれ挙げよ。
(2)以下の事象が観測された場合の「考えられる要因」「改善アクション」「副作用」をそれぞれ挙げよ。
・給付発生率が予定発生率設定時時の見通しより高い。
・販売量が当初計画より少ない。
(2018年度大問1(2)改題)
(1)商品開発時だけでなく、販売後のモニタリング結果に応じて機動的に販売施策や価格を調整していくPDCAサイクルによって、長期間にわたる商品事業の健全性をより強固にする。
(2)【早期観測】
・顧客ニーズへの適合度
販売計画通りに売れているかは比較的早期に観測できる。競合状況の変化も注視する必要がある。
・販売構成
商品における販売プランや性別や年齢等によって健全性や収益性が異なる場合、販売プラン・年齢等の分布の観測によって、商品単位で期待していたレベルからの乖離を検証できる。
【長期モニタリング】
解約や失効動向及び契約継続状況、保険給付支払、資産運用実績など計算前提のほとんどは長期モニタリングの対象である。
(3)【給付発生率】(考えられる要因)想定外の高リスク集団の混入
(改善アクション)引受査定基準の見直し
(副作用)販売量低下
【販売量】(考えられる要因)競合商品と比べ劣後している
(改善アクション)劣後している点の見直し
(副作用)収益性・健全性の悪化