空欄に適切な語句を記入せよ。
変額年金保険のもつリスク特性は、伝統的な生命保険とは大きく異なる。一般的な変額年金保険では、保険会社には契約者の運用資産である投資信託を管理する特別勘定と最低保証機能を担う一般勘定の機能が同時に求められる。一般勘定の引受リスクは最低保証した金額と特別勘定残高の差額であり、保証された保険金を行使価格とする「保険関係費用+運用関係費用相当の外部流出のある原資産の ( 1 ) 」を販売していることに相当する。
被保険者の生死を条件としない満期保証は一部の投資信託でも見られ、最も単純なものは満期保証額をカバーできるような割引債と超過収益獲得のための ( 2 ) を組み合わせる形式がとられるが、変額年金保険の最低保証では、保証機能のない通常の投資信託と保険会社の引き受ける ( 1 )による構成が一般的である。 ( 3 )・オプションの ( 4 ) から、両者は契約時点では等価であることは自明であるが、こういったオプションが一般的には取引されておらず何らかの複製手法によらざるをえないため、少なくとも ( 5 )リスク管理に関しては、多くの部分を割引債で静態的にヘッジできる前者のリスク管理負荷がより小さく、商品の供給サイドにとっては有利である。
(平成28年度大問1(3))
(1)プット・オプション
(2)コール・オプション
(3)ヨーロピアン
(4)プット・コール・パリティ
(5)金利