語句説明（最低保証）

（１）GMLBは年金開始時（満期）における年金受取額保証（GMIB)と年金原資保証（GMAB)に分類される。
特別勘定でのGMIBはGMABと比べて平均で見たオプション行使期日が長くなることで最低保証コストは割安になる。また、一般勘定でのGMIBは、年金原資換算での保証水準は100%未満になるため、GMABよりは最低保証コストは割安になる。当初はGMIBが主流であったが、高齢の契約者への適合性をより意識した元本保証性重視のトレンドの中でGMABがより好まれるようになってきている。

（２）一般の最低保証を基礎として様々なヴァリエーションが存在する。ヨーロピアンでもアメリカンでもないという意味でエキゾチック・オプションという。
ラチェット型は運用実績が好調で特別勘定の積立金が一定水準を上回れば、その度に最低保証金額が切りあがっていく。これにより、特別勘定の運用実績が好調な時の解約を抑止することができる。オプション価値を引き上げる効果を持ち、保険会社にとっては、特別勘定の運用実績が良好な場合の解約の抑止すなわち保険関係費用収入の増加効果もある。
ノックアウト型は特別勘定残高の目標水準超過あるいは下限抵触で自動的に特別勘定から一般勘定に全部または一部の金額をキャッシュアウトしオプションが消滅する。オプション価値を引き下げる効果がある一方で、保険会社にとっては、特別勘定での滞留時間が減ることから保険関係費用収入の減少効果もある。