問題
契約者(社員)配当の分配の際に考慮すべき原則を簡潔に4つ説明しなさい。(2018年度大問3(1))
【契約者間の公平性】
契約者配当が保険料の割戻であるという観点からは、収支への貢献度に応じて分配されるべきであり、その際、商品内容、契約時期、保険金額、運用成果といった様々な要素を考慮すべきである。こうした要素に基づき計算された契約者配当について、各契約者間の公平性が確保されているかどうか考慮が必要。
【利益の変化に適応できる弾力性】
利益の状況は毎年変化することが考えられるが、これらの環境変化に適応できる分配方法であるか考慮が必要。
【実務面の簡明性】
収支への貢献度に応じて契約者配当を行うとした場合、配当の分配をどの程度のレベルまで細分化したセグメントで行うか、またどのような手法によるのかは事務負荷の観点も考慮に入れて判断すべきである。
【契約者の理解】
配当の分配を行うセグメントの設定や分配の手法が、契約者に説明しやすく、理解されやすいものであるかどうかについても考慮すべきである。