第9章 薬理学の基礎 正誤問題5

 以下の文章の正誤を判定してください。

問題1 

圧較差と血流は、自律神経系(ANS)とレニンアンジオテンシン系(RAS)、および肝臓を含んだ複雑なフィードバックシステムを介して制御されている。簡単に言えば、自律神経系が心臓を、レニンアンジオテンシン系が細動脈の収縮を、肝臓が血流量をそれぞれ制御している。


肝臓でなく腎臓の誤り

問題2 

急性期の脳血栓症治療にはt-PA(組織プラスミノーゲン活性化因子)製剤であるアスピリンなどが用いられる。


~t-PA製剤であるアルテプラーゼなどが用いられる。

問題3

ウイルス性肝炎の原因となるウイルス型はA〜EとGの6種類である。慢性肝炎はすべてのタイプのウイルスで発症する。


急性肝炎はすべてのタイプのウイルスで発症する。

問題4 

2型糖尿病の経口治療薬であるスルフォニル尿素薬(SU剤)は、膵臓に働きかけてインスリンを出させる。

問題5 

副腎皮質で産生されるステロイドホルモンの一つである副腎テストステロンは性分化の発現に関わっているが、精巣から分泌されるアンドロゲンほど強力な作用はない。


~副腎アンドロゲンは性分化の発現に関わっているが、精巣から分泌されるテストステロンほど強力な作用はない。

問題6 

甲状腺では、心機能、成長発達に不可欠なホルモンが産生されている。甲状腺ホルモンのひとつであるゴナドレリンは、身体の正常な代謝に必須である。


ゴナドレリンではなくサイロキシンの誤り

問題7 

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、疼痛、炎症、発熱を抑える薬であり、今日市場にある多くの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の原型はアスピリンである。

問題8

鎮痛薬でよく知られているのはアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)である。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は鎮痛作用とともに炎症や発熱を抑える作用もある、胃腸障害をおこしにくいといった長所がある。


非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は胃腸障害をおこしやすい。

問題9 

日本のてんかん治療ガイドラインでは、全般性てんかん発作(強直間代発作、欠神発作、ミオクロニー発作、点頭発作、脱力発作)にはバルプロ酸、 部分てんかん発作(単純部分発作、複雑部分発作、二次性 全般化発作)にはカルバマゼピンが第一選択薬として推奨されている。

問題10 

微小管作用薬は、細胞の中にあって、細胞の分裂に重要な微小管の働きを止めることにより、がん細胞を死滅させる。微小管は神経細胞の働きにも重要な役目を負っているため、手足のしびれなどの神経障害が出ることがある。

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