語句説明(付加保険料)

以下の語句を簡潔に説明せよ。

(1)安全割増の方法としての「内枠方式」「外枠方式」(オリジナル)
(2)リバージョナリー・ボーナス(平成5年度大問1(3))
(3)「フロント・エンド・ロード」、「バック・エンド・ロード」(平成2年度大問1(1)改題)

(1)保険料計算における安全割増の方法として内枠方式と外枠方式がある。
内枠方式は、安全割増を保険料計算基礎率に組込む方式であり、わが国では広く用いられている方式である。
外枠方式は、基礎率とは別に安全割増を設定する方式である。医療関係の保険及び特約では例外的に用いられる。

(2)リバージョナリー・ボーナスは配当の支払方式の一つとして、保険金額を毎年一定割合で増加させる方式であり、配当金の支払が即時でないことから、「リバージョナリー(将来享有しうる)」と呼ばれている。保険金の増額の方式により、約定保険金額の一定割合を増額させる「シンプル・リバージョナリー・ボーナス」と約定保険金額と既に増額された額の合計額の一定割合を増額させる「コンバウンド・リバージョナリー・ボーナス」の二方式があり、いずれの方式でもその財源を保険料計算の中に織り込んでいる。

(3)契約初年度に多額の手数料を営業職員に支払うために初年度付加保険料を大きくすることをフロント・エンド・ロードという。
契約当初はノー・ロードとしてキャッシュ・バリューを高め、解約ないし一部引出時に解約控除の形で経費を徴収する方式をバック・エンド・ロードという。
後者の方が契約者の利回りを向上できる利点があるため、米国でユニバーサル保険の販売が急激に伸びた時期に用いられるようになった。

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