以下の語句を簡潔に説明せよ。
(1)感応度分析(平成14年度大問2(2)②)
(2)ストレス・テスト(平成14年度大問2(2)②)
(3)「スポット・レート」と「フォワード・レート」
(4)最終利回り
(5)「界面利率」と「直利利回り」
(1)感応度分析とは、シナリオによりどれほど生命保険商品の収益性・健全性が変動する かを分析することである。シナリオのパラメーターを動かすことによって、最終的に判 足したい指標例えばIRRであるとか損益分岐年などがどのように変動するのかを見るも のである。これは動かすパラメーターによって指標の動きに差異があることをとらえて行 われる。
(2)ストレス・テストとは、収支が相当悪化するような状況が発生したとき、生命保険商品がどのような収益性・健全性を示すであろうかを知ることである。これは特異なシナリオを用い、パラメーターを想定しうる特異値に設定することにより、想定されるリスク限度を観測するものである。
(3)スポット・レートとは、現在市場で売買されている割引債の最終利回りのことである。割引債の価格はその割引率の満期により異なるので、スポット・レートも期間によって定まる。フォワード・レートとは、異なるスポット・レートから決まる将来の異時点間の利子率をいう。
(4)最終利回りとは、債券を満期まで保有した場合の利回りのことである。
(5)券面利率とは、額面価格に対するクーポン支払額の比率である。直利利回りとは、債券の購入価格に対するクーポン支払額の比率である。