繰延資産

問題

繰延資産について説明せよ。(平成4年度大問1(1))

繰延資産とは、適正な期間損益計算を行うために「既に支払われた費用で将来の期間に影響する特定の費用」を当期の事業費計上の対象外として除外するとともに、いわゆる「資産」として繰延経理するものである。
一般的に、ある支出額が繰延経理される根拠は、次の2つである。

○効果の発現という事実
ある支出が行われ、また、それによって役務の提供を受けたのにもかかわらず、支出もしくは役務の有する効果が当期のみならず次期以降にわたるものと予想される場合、効果の発現という事実を重視して効果の及ぶ期間に亘る費用として、これを配分する。

○収益との対応関係
ある支出が行われ、また、それによって役務の提供を受けたのにもかかわらずその金額が当期の収益に貢献せず、むしろ次期以降の損益に関係するものと予想される場合、収益との対応関係を重視して、数期間の費用としてこれを配分する。

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