問題
金利のシナリオに従った将来のキャッシュフローを予測する場合、設定しなければならないものを2つ挙げ説明せよ。
【金利の期間構造】
(i)最も確からしいシナリオの設定
現在将来の金利の動向を完全に予測する財務投資理論が確立しているとは言い難い。
過去の経験値を用いて将来の金利の動向をさぐる手法、つまり、現在に至るまでの金利の動向が何らかの形で将来の動向を予測する手段となるという考え方が基本となろう。
金利以外の経済指標との相関から金利モデルを構築する場合でも、その経済指標の将来の動向については、過去の経験値を分析することによって推定するのが一般的であろう。
(ii)収益性悪化または健全化する方向のシナリオの設定
正規分布等を仮定して、或いは確率論的シナリオを用いるなどにより感応度分析、ストレス・テストを行う。
【再投資政策】
再投資政策として立案しなければならないものは、将来投資する債券の種類、投資する債券のクーポンレート、投資する期間などの項目及び資産売却計画である。また、中途償還、債務不履行、評価損益などを考慮する必要がある場合がある。資金の借り入れを行なう方針があれば借入方法、借入資金の種類、借入利率の設定方針を設定する必要がある。