問題1 空欄を埋めなさい。
Ⅱ-3 統合的なリスク管理態勢
Ⅱ-3-8 資産負債の総合的な管理
Ⅱ-3-8-1 意義
資産及び負債、資産の運用方針及び負債の管理方針が、( 1 )や( 2 )に適合していることを確保するためには、資産負債全体の状況を把握し管理するための効果的な態勢を整備し、資産負債全体を適切に管理す ることが求められる。
Ⅱ-3-8-2 主な着眼点
(1) 資産負債全体を統合的に把握する部門を設置し、同部門の長及び担当役員を配置した上で、同役員、代表取締役、取締役会等に、資産負債全体の統合的な管理の状況を適時適切に報告する態勢が整備され、かつ、その態勢に則り適時適切な報告が行われているか。 また、資産負債全体を統合的に把握する部門は、例えば収益部門から機能的に独立しているなど、関連する部門との間で相互牽制機能が確保されているか。
(2) 取締役会は、資産負債全体の総合的な管理に関する戦略目標を設定し、 戦略目標の中で( 3 )に関する方針を明確化しているか。
(3) 同目標に基づき、資産運用と負債管理(既存の負債のみならず、新規商品開発等により今後発生する負債の管理を含む。)が行われる態勢が整備されているか。
(4) 資産負債管理は、経済価値、すなわち、市場価格に整合的な評価又は、 市場に整合的な原則・手法・パラメーターを用いる方法により導かれる将来キャッシュフローの現在価値に基づいて行われているか。現時点において、 例えば保険契約に含まれているオプションに起因するリスクの評価等は、将来キャッシュフローの分布を考慮する必要があるが、完全に確立された評価手法はなく、各社でとりうる最善の手法に基づいているか。
(5) 資産負債を統合的に管理する際に、少なくとも、( 4 )に対する潜在的な影響に関して重要と考えられるリスクは資産負債管理の枠組みにおいて評価されているか。なお、そのようなリスクとしては以下のリスクが含まれる。
① 市場リスク
市場リスクは、資産運用リスクにとどまらず、負債の金利リスクを含めた資産負債全体に対する市場変動に伴うリスクをいう。従って、例えば、ア.金利リスク(資産の金利リスクに加えて、負債の金利リスクを含む。)、イ.株式、不動産その他の資産の価格変動リスク、ウ.為替リスク、エ.市場に関連する信用リスクが含まれる。
② 保険引受リスク
③ ( 5 )
(6) 資産負債全体の総合的な管理に関する戦略目標及び管理に用いられる評価手法について、部門長、担当役員を含めた関連する職員が、その役割に応じた十分な理解をしているか。
(7) 経営方針、外部環境及び( 2 )の変化に応じて、同目標及び管理が適切であることを確保するための検証が適時に行われているか。
(8) 資産負債管理の方針において、保険会社の全ての資産と負債の相互関係を認識し、異なる資産種類間のリスク相関関係、異なる商品及び保険種目間の相関関係を考慮しているか。
(9) 長期の( 6 )の負債に合うような長期資産が少なく、( 6 )(又は感応度)にギャップが存在することもありうる。このような資産と負債のミスマッチから生じるリスクを考慮しているか。また、このようなミスマッチを、十分な資本を有する、あるいは適切なリスク削減等によって効果的に管理しているか。
1.リスクの特性
2. ソルベンシーの状況
3. リスク許容度
4. 経済価値
5. 流動性リスク
6. デュレーション